今日は、こんな本を読みました。
「いよいよローカルの時代 ヘレナさんの幸せの経済学」
ヘレナ・ノーバッグ=ホッジさんは、
ラダックというチベット民族の伝統的な暮らしが
ある地域の中に、グローバル経済が入ってくる様子。
そして、その中で起きた伝統的な社会の変化について
まとめた本を出されている方です。
「ラダック 懐かしい未来(原題:Ancient Futures)」
「いよいよローカルの時代 ヘレナさんの幸せの経済学」
は、対談なのでとっても読みやすくて、
しかも、情報の質量共にGood。
少し、本文から引用を。
経済発展という巨大なプロセスには、さまざまな副作用がある。
まず人びとの間に激しい競争を生み出し、伝統社会にある
協力関係や助けあいに代わって対立が生まれる。
2番目に、それまで日常的に持っていた自然界とのかかわりから、
人びとを組織的に切り離す。
3番目は、それぞれのアイデンティティー自分が何者で
あるかについての了解ーが崩れて、
人びとは不安定で不安人っていく。
そしてそれに輪をかけるように、対立や軋轢、
暴力的な衝突などが起こり、平和がおびやかされる。
「いよいよローカルの時代 ヘレナさんの幸せの経済学」より
ヘレナさんは、
ファーストステップとして
ローカルフードの取り組みを進めています。
そして、地域分散型のローカル再生エネルギー、
地域の建築建材を使った住居、
最後にローカルファイナンス。
その方向は、
「いかに地に足をつけていくか。」
そして、目に見えないところで起こっていること
(第三世界に移転された工場の起こす環境破壊、
普段使っているものがどのように作られているか、
普段食べているものがどんな過程を経て目の前に現れているか、など)
を知ること。
物事の全体像(ビッグピクチャー)を知ること。
そうしたことを、
まずは口に出して話し合うこと。
ちょっと置き換えると、
システム思考とダイアログに言葉をかえて
読むことも出来ます。
不幸な経済ではなく、
人びとが幸せになる経済とは。
日本の自殺者数は10年以上3万人を超えていて、
企業の中で心を病む人はものすごい勢いで増えています。
(公務員の長期休職者の事由と人数を見てみてください)
増えているということは、
遺伝的な要因を超えた環境要因があるということ。
さて、どうしましょう。
もちろん、対話にその解決の道が
あると思っているのですが、
生きている間に、
幸せな経済、幸せな社会を見てみたいと願います。
もいっこおまけ。
食料自給率について分かりやすく表現した
「It's Time for real」というビデオが
紹介されていました。
Hellmann’s - It’s Time for Real from CRUSH on Vimeo.
ビデオの舞台のカナダは、食料自給率145%。
対する日本の自給率は、41%。
まだまだ変化の余地はたくさんありますね☆
(ただ今、申込み10名/残席8)